• 座談会vol1 社長×人事担当者
  • 座談会vol2 先輩社員×先輩社員
  • 座談会vol3 人事担当者×パパ育休取得社員
社長

ウチの会社は中途採用の時でも「経験者」とか「即戦力」って考えがないからね。
とにかく「どんな人なのか」が大事。

花木

そうですね。航空宇宙機器を製造する会社ということで、図面が読めなきゃいけないとか、航空機に詳しいとか、応募の際にそんな心配をされる方もいますが、採用の基準はあくまで「人」であって、その次に「適正」です。

社長

モノ作りをするために使う機械や道具があるけど、結局それを使うのは人。
それに、適正とは「向き・不向き」であって「今できる・今できない」じゃない。
今いる社員160名のうちの100名くらいは業界も業種も未経験からスタートしてる。
花木君も転職してきたうちの一人だったね。

花木

はい。
当時の自分が32歳。
家庭を守るためにも、とりあえずの転職はできないと思っていたので、覚悟の上での転職でした。
仕事は人生の大半の時間を占めるわけですから、本当にやりたいことは何かを自問自答した末に、和田製作所にたどり着きました。
確かその時の求人広告も「未経験スタートOK」というキーワードがありましたね。
今でも覚えているのは、社長の面接が終わると同時に社長から雇用契約書を渡されたこと。
「えっ!もう!?」ってビックリしましたよ(笑)。

社長

花木君は大丈夫だと思ったから(笑)。
花木君が総務部に所属してからは適性検査や採用基準の整備など、中途採用のシステムがちゃんと確立されていった。
会社は人を育てるシステムも必要だけど、その前に一緒に働く人を選考するシステムもなきゃいけないと思っていた。
今、だからうちの会社は応募する時に履歴書と一緒に自己評価シートも提出してもらっているんだ。

――――「大切なこと」
花木

現在、一次面接は僕が担当しています。
航空宇宙の仕事に興味を持って応募する方、それにホームページや求人広告を通して和田製作所らしさに共感した方も多いですね。
あと、CAD設計の人気も相変わらず高いです。

社長

CADを使った三次元設計もあれば、部材を削ったり表面の仕上げをしたり、航空機作りはデジタルからアナログまで仕事はいろいろ。
未経験からのスタートでもOKで、仕事は入社してから覚えてもらえればいい。
ただし、「わからないから教えて」と受け身一辺倒にならず、能動的に知識と技術を習得するスタンスを持ってほしい。
とはいえ、意気込みすぎてもダメ。
仕事は今日だけでなく明日からも続くんだから(笑)。
心身ともに常にバランスは必要だと思うよ。

花木

事実、中途入社してから成長スピードの速い人はそういう人ですね。
僕も転職組なので早く仕事を覚えようという気持ちはとても分かりますが、会社にはいろんな部署があって、たくさん人がいて、仕事の種類も様々で・・・。
だからまずは会社を知ることが大切なんでしょうね。
実は僕はもともと人見知りするタイプだったんですけど、この会社の総務は現場でたくさんの人と会うし、いろんな仕事を任せてもらえるので、今ではコミュニケーションが平気になりました。
環境を味方につけることも大切かな。

社長

先輩社員だって毎日の積み重ねで少しずつ成長していく。
そんな先輩社員から学んだり感化されたりして後輩社員もまた少しずつ成長していく。
健全な組織であるためには、そんなシンプルな構造が必要だと思う。
自分が「こうしたい」という主観を持つことも大切だけど、自分は「これができる」という現実を把握する方がもっと大切。
自分が今できることを前提にした上で自分らしさを発揮するのが、組織の中で成長していく方法だと思うんだ。
あとは、花木君のような当事者意識の強いリーダーが組織の精度を高めていくこと(笑)。

花木

総務は社長と距離が近いのでプレッシャーが......(笑)。
人やモノ作りに対する考え方など、社長から発信されるいわゆる「和田イズム」が全社に浸透しているのは確かですね。
「よりよい会社」にしていくためにはどうするのか、それを経営者や総務だけでなく社員全員参加で取り組むのが和田製作所という会社ですね。